第Ⅱ章(障害者および障害者を取り巻く本市の現状)3-知的障害・精神障害
加古川市障害者福祉長期計画(第Ⅱ章3ー知的障害・精神障害)
目次
第Ⅱ章 障害者および障害者を取り巻く本市の現状
3.アンケート調査結果にみる状況
〔1〕障害者福祉サービス等に関する調査の概要
〔2〕調査対象者ごとの調査結果の概要
本編
第Ⅱ章 障害者および障害者を取り巻く本市の現状
3.アンケート調査結果にみる状況
平成18年度に実施した「障害者福祉サービス等に関する調査」(以下、「アンケート調査」という。)の実施結果からみた本市の身体・知的・精神障害者の状況やニーズなどは以下のとおりです。
〔1〕障害者福祉サービス等に関する調査の概要
アンケート調査は、市内の65歳未満の障害者手帳所持者から無作為に抽出した2,200人を対象に、生活状況や福祉サービスの利用状況・利用意向などを把握し、今後の障害者施策立案のための基礎資料とするために実施しました。
対象者の内訳は、身体障害者(児)が1,516人、知的障害者(児)が435人、精神障害者が249人で、調査票を郵送により配布・回収する方法をとりました。
なお、有効回答数(有効回収率)は、1,166人(53.0%)で、その内訳は、身体障害者(児)801人(52.8%)、知的障害者(児)216人(49.7%)、精神障害者149人(59.8%)となっています。
【調査結果を読む上での注意点】
- 回答は、各質問の回答者数を基数とした百分率(%)で示しています。小数点第2位を四捨五入しているため、比率の合計が100.0%にならない場合があります。
- 複数回答を求めた質問では、回答比率の合計が100.0%を超えます。
- グラフや数表において、コンピュータの入力の都合上、回答選択肢の見出しを簡略化している場合があります。
回答者の性別をみると、身体障害者(児)、知的障害者(児)は男性の比率が高く、精神障害者は男女ほぼ同じ割合となっています。
【性別】

年齢構成をみると、身体障害者(児)は、「50歳代」が35.6%で最も多く、次いで、「60~65歳未満」が27.8%で、50歳以上の年代の割合が高くなっています。
知的障害者(児)は、「30歳代」が27.8%で最も多く、次いで「20歳未満」が23.6%、「20歳代」が21.3%となっており、40歳未満が72.7%を占めています。
精神障害者は、「30歳代」が28.9%で最も多く、次いで「40歳代」(24.8%)が多くなっています。
【年齢構成】

〔2〕調査対象者ごとの調査結果の概要
- 医療について
医療機関の受診状況をみると、「通院している」が57.4%で最も多くなっていますが、「かかっていない」は38.0%となっています。また、通院や入院、往診など医療機関を利用している人では、加古川市内の医療機関が65.1%を占めています。
【医療機関への受診状況】 【医療機関の場所(医療機関利用者)】

医療機関利用者が利用の際、困っていることで最も多いものは、「障害に対応できる医療機関が身近にない」(22.5%)で、次いで「意思の疎通が難しい」(20.9%)となっています。
【医療機関の利用の際困っていること(医療機関利用者)】

- 生活状況について
ふだんの過ごしかたは、「学校や幼稚園・保育所(園)などに通っている」が28.7%で最も多く、次いで多いのは「授産施設や小規模作業所に通所している」(24.5%)です。正規の社員、パート・アルバイトなど就労している人は13.9%です。
【ふだんの過ごしかた】

今後希望する日中の過ごしかたについてみると、「授産施設や小規模作業所に通う」が27.3%で最も多く、次いで「正規の社員・従業員として働く(自営業を含む)」(17.6%)、「学校や幼稚園・保育所(園)などに通う」(17.1%)などが多くなっています。
【今後希望する日中の過ごしかた】

現在、正規の社員やパート・アルバイトで就労している、もしくは授産施設等に通所している人に、現在の仕事上の悩みや困っていることをたずねると、「収入が少ない」が49.4%で最も多く、次いで「職場でのコミュニケーションがうまくとれない」が24.1%、「職場までの通勤が大変」「障害への理解が得にくく、人間関係が難しい」がともに20.5%で続いています。
【仕事での悩みや困っていること(正規の社員やパート・アルバイト就労者、授産施設等通所者)】

働くために必要な環境整備をみると、「障害のある人に適した仕事が開発されること」が67.3%で最も多く、次いで多いのは「自宅に近く、健康状態にあわせた働き方ができること」(60.9%)、「職場の人たちが、障害者雇用について十分理解していること」(57.3%)などです。
【働くために必要な環境整備(正規の社員やパート・アルバイトでの就労希望者、もしくは授産施設等への通所希望者)】

学校や保育所(園)への通園・通学上にあたっての問題点は、「障害に配慮した職員の配置が不十分」が32.3%で最も多く、次いで「授業についていけない」が30.6%で多くなっています。
【通園・通学上の問題点(学校・保育所(園)通学・通園者)】

就労していない、または学校等へ通学・通園していない人に、自宅で過ごしている理由をたずねたところ、「障害の状況にあった仕事が見つからないため」「活動する場所や受け入れてくれる施設がないため」「したい仕事や活動がないため」などが多くなっています。
【自宅で過ごしている理由(就労していない、または学校等へ通学・通園していない人)】
- 介助(介護)者について
主な介助(介護)者の続柄は、「親」が83.1%を占めています。年齢は「50歳代」が29.4%、「40歳代」が21.9%で、40・50歳代が半数を占めています。
【主な介助(介護)者との関係】 【主な介助(介護)者の年齢】

1日あたりの介助(介護)時間をみると、「2時間まで」が27.5%で最も多く、次いで「日中の大半」が20.0%となっています。
介助(介護)者が大変だと感じていることは、「娯楽など外出のお世話」「通院など外出のお世話」などです。
【1日あたりの介助(介護)時間】 【介助(介護)者が大変だと感じていること】
介助(介護)上の悩みや困っていることは、「精神的に疲れる」が56.9%で最も多く、次いで「体が疲れる」(33.8%)、「自分の時間がない」(33.1%)などが多くなっています。
【介助(介護)上の悩みや困っていること】

- 福祉サービスの利用について
アンケート回答者では、「利用していない」(53.2%)との回答が半数を占めています。利用しているサービスでは「施設に短期間入所するサービス〔ショートステイ〕」が最も多くなっています。
【現在利用している居宅サービス】

市提供のサービスでは、「利用していない」が67.1%を占めていますが、利用しているサービスでは「市役所などの相談窓口」が13.4%で最も多くなっています。
【現在利用している市提供のサービス】

現在利用しているサービスで、今後の利用意向の高いものは、「施設に短期間入所するサービス〔ショートステイ〕」で、「外出や移動への支援」や「生活自立のための訓練や支援」なども多くなっています。
【現在利用しているサービスの今後の利用意向】

現在は利用していないが、将来利用したいサービスで利用意向が高いものは、「生活自立のための訓練や支援」「外出や移動への支援」「就労のための訓練や支援」などです。
【現在は利用していないが、将来利用したいサービス】

- 今後の生活と必要な支援について
これからの生活を「自宅」で送りたいと考える人が多くなっています。
【今後希望する生活の場】

日常生活をより安心で快適なものにするために、「外出や移動を支援してくれるサービス」を望む人が多く、これに次いで、「就労による社会参加を実現するための支援サービス」があげられています。
【日常生活をより安心で快適なものとするために必要な支援やサービス】

- 相談について
悩みごとや心配ごとの相談相手は「家族や親戚」「友人や知人」が多く、身近な人が相談相手となっています。
【相談相手】

将来のことで特に不安に感じていることは、「親に先立たれた後、自分だけで生活できるか」が72.7%で最も多く、「十分な収入があるか」「地域の中で暮らしていけるか」「自分が高齢になったとき、身の回りのことができるか」「財産や金銭の管理のこと」なども多くなっています。
【将来のことで、特に不安に感じていること】

- 情報収集・コミュニケーション・生活支援について
障害者施策に関する情報は、「市の広報紙(回覧板含む)」や「友人・知人からの口コミ」により情報を得ている人が多くなっています。
インターネットについては58.3%が利用したことはなく、利用している人では、「携帯電話でメールを利用している」や「パソコンでホームページを見ている」人が1割強となっています。
【障害者施策に関する情報収集媒体】 【インターネットの利用状況】
自分の思っていることを相手に伝えたり、相手の思っていることを理解するときの手段としては「会話」が最も多くなっていますが、日常生活のコミュニケーションに支障がある人が32.9%います。
【意思疎通のための手段】 【日常のコミュニケーションの状況】

- 外出の状況について
過去1年間の外出頻度については、「ほぼ毎日」と回答した人が60.6%を占めます。外出の目的は、「買い物」「通院」「散歩」「通学」などが多くなっています。
外出の手段は家族が運転する自動車が多く、徒歩も次いで多くなっています。
また、外出の際に困ったり不便に感じていることは、「通りなれていない道だと、どこにいるのかわからなくなる」が29.2%で最も多くなっています。
【過去1年間の外出頻度】 【外出の主な目的】

【外出の手段】 【外出の際に困ったり、不便に感じること】
外出の際、付き添いサービスなどを「利用したい」は35.6%に対し、「利用したいとは思わない」は20.8%となっています。
【外出の付き添いサービスなどの利用意向】

- 障害者施策に対する要望
今後の障害者施策について望むことは、「障害のある人に対するまわりの人の理解を深めてほしい」が最も多く、「年金などの経済的な援助を増やしてほしい」も多くなっています。
【今後の障害者施策について望むこと】

- 医療について
医療機関に「通院(または往診)している」人が81.9%を占め、通院の頻度は「月に1~2回くらい」が最も多くなっています。また「入院している」人も10.1%おり、5回以上入院したことがある人は40.0%を占めます。
【医療機関への受診状況】 【医療機関の場所(医療機関利用者)】

【通院の頻度】 【入院の回数】

- 生活状況について
「自宅で療養中である」が45.6%で最も多くなっています。「正規の社員・従業員として働いている(自営業を含む)」と「パート・アルバイトとして働いている(家業手伝いを含む)」を合わせた就労割合は10.8%です。
【ふだんの過ごしかた】

今後希望する日中の過ごしかたをみると、「自宅で過ごす」が27.5%で最も多く、正規の社員やパート・アルバイトなど就労意向のある人は24.9%となっています。
【今後希望する日中の過ごしかた】

現在、正規の社員やパート・アルバイトで就労している、もしくは授産施設等に通所している人に、現在の仕事上の悩みや困っていることをたずねると、「収入が少ない」が57.6%で最も多く、次いで「疲れやすく、体力に自信がない」(39.4%)、「集中して作業することが苦手である」(36.4%)などとなっています。
【仕事での悩みや困っていること(正規の社員やパート・アルバイト就労者、授産施設等通所者)】

働くために必要な環境整備についてみると、「自宅に近く、健康状態にあわせた働き方ができること」(82.7%)や「通院する時間がとれるなど労働時間に融通がきくこと」(73.1%)が多くなっています。
【働くために必要な環境整備(正規の社員やパート・アルバイトでの就労希望者、もしくは授産施設等への通所希望者)】

就労・就学していない理由については、「自分の障害の状況にあった仕事がないため」が23.5%で最も多く、「人に会ったり外出するのが怖いため」も多くなっています。
【就労・就学していない理由】
- 介助(介護)者について
主な介助(介護)者は、親が48.4%を占めています。
【主な介助(介護)者との関係】

介助(介護)者の年齢は60歳代が42.5%を占め、60歳代および70歳以上を合わせた高齢介助(介護)者が6割にのぼります。
介助(介護)者が大変だと感じていることは、「通院など外出のお世話」のほか、「食事のお世話」や「掃除・洗濯のお世話」が多くなっています。
【主な介助(介護)者の年齢】 【主な介助(介護)者が大変だと感じていること】
介助(介護)上の悩みや困っていることは、「精神的に疲れる」が55.7%で最も多く、次いで「経済的負担がかかる」(38.7%)、「体が疲れる」(33.0%)となっています。
【介助(介護)上の悩みや困っていること】

- 福祉サービスの利用について
アンケート回答者では、現在福祉サービスのいずれも「利用していない」が63.1%を占めます。
利用しているサービスでは、「ヘルパーによる介護や日常生活への支援」や「通いで訓練などを受けるサービス〔デイサービス〕」が多くなっています。
【現在利用している居宅サービス】

市提供のサービスで利用の多いものは「市役所などの相談窓口」です。
【現在利用している市提供のサービス】

現在利用しているサービスで、今後の利用意向の高いものは「市役所などの相談窓口」で、「就労のための訓練や支援」がこれに次いで多くなっています。
【現在利用しているサービスの今後の利用意向】

現在は利用していないが、将来利用したいサービスで利用意向が高いものは、「生活自立のための訓練や支援」「市役所などの相談窓口」「就労のための訓練や支援」などです。
【現在は利用していないが、将来利用したいサービス】
- 今後の生活と必要な支援について
これからの生活を「自宅」で送りたいと考える人が74.5%を占めています。
日常生活をより安心で快適なものにするために、「就労による社会参加を実現するための支援サービス」を望む人が多くなっています。
【今後希望する生活の場】

【日常生活をより安心で快適なものとするために必要な支援やサービス】

- 相談について
悩みごとや心配ごとの相談相手は「家族や親戚」が多く、これに次いで「主治医、看護師、デイケア職員、ケースワーカーなど」が多くなっています。
相談したいことは、「病気に関すること」が51.0%で最も多く、次いで「経済的なこと」となっています。
【相談相手】

【相談したいこと】

将来のことで、特に不安に感じていることは、知的障害者同様、「親に先立たれた後、自分だけで生活できるか」や「自分が高齢になったとき、身の回りのことができるか」などが多くなっています。
【将来のことで、特に不安に感じていること】

- 情報収集・コミュニケーション・生活支援について
障害者施策に関する情報は、「市の広報紙(回覧板含む)」や「市の窓口」から得ている人が多くなっています。
インターネットについては62.4%が利用したことはなく、利用している人では「携帯電話でメールを使用している」や「パソコンでホームページを見ている」人が1割程度います。
【障害者施策に関する情報収集媒体】 【インターネットの利用状況】

- 外出の状況について
過去1年間の外出頻度については、「ほぼ毎日」や「週3~4回」が多くなっています。
外出の際に困ったり不便に感じることは、「まわりの視線が気になる」や「他人との会話が難しい」などが多くなっています。
【過去1年間の外出頻度】 【外出の際に困ったり、不便に感じること】

外出の際、付き添いサービスなどを「利用したい」人は16.8%となっています。
【外出の付き添いサービスなどの利用意向】

- 障害者施策に対する要望
今後の障害者施策について望むことは、「まわりの人の理解を深めてほしい」が最も多く、「医療面での経済的な援助を増やしてほしい」「いつでも何でも相談できる窓口を用意してほしい」などが多くなっています。
【今後の障害者施策について望むこと】







